お香の焚き方 |
沈香の焚き方には香木の香りを聞く「聞香(もんこう)」と空間に香りを漂わせる「空薫(そらだき)」があります。
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空薫(そらだき) |
『空薫』は銀葉を使う『聞香』よりも香りが強くなります。 一般的なお香と同じように、部屋全体で香りを楽しむ時にお勧めのたき方です。 空薫をしながら読書や音楽鑑賞などすると、リラックスした時間を過ごせます。 【準備するもの】 香炉・香炉灰・炭・火箸(ひばし)・香木 香炉は湯呑みで、火箸はピンセットでも代用できます。 【手順】 1.炭にライターやコンロなどで火をつけ、火が全体にまわるまで待ちます。 2.炭を灰に浅くうずめ、灰をあたためます。 3.灰が温まったら炭をずらし香木を置きます。 ※香木が炭に近すぎると焦げてしまいますので、香木か炭を動かして温度を調節して下さい。 ※炭に少し灰をかぶせて温度を下げることもできます。 ※灰をかけすぎると火が消えてしまいますので気をつけて下さい。 ※炭団が燃え尽きた後は灰をかき混ぜて冷まします。 |
聞香(もんこう) |
聞香とは、文字どおり、香炉から「香りを聞く」ということであり、嗅ぐのとは異なり、心を傾けて香りを聞く、心の中でその香りをゆっくり味わうという意味です。 香木の香りを深く味わうには一番適したたき方です。 お気に入りの香木をじっくり聞くのも六国の香りを聞き比べるのも、奥深く楽しいものです。 【準備するもの】 聞香炉・香炉灰・炭・火箸(ひばし)・銀葉・銀葉挟・灰押・香木 火箸、銀葉挟はピンセットでも代用できます。 【手順】 1.炭にライターやコンロなどで火をつけ、火が全体にまわるまで待ちます。 2.炭を灰に浅くうずめ、灰をあたためます。 3.香炉を回転させながら、火箸で灰を中心にむけて掻きあげて山状にします。 4.灰押で山を円錐になるように整えます。 5.山の頂点から炭まで火箸で垂直に穴をあけます。(火窓といいます) 6.銀葉挟で銀葉を火窓の上に水平に載せていきます。 7.銀葉の中央に香木を載せます。 8.香炉を顔に近づけ、香炉の上に屋根をつくるイメージで右手親指と人指し指の間で半月状のすき間をつくり、鼻を軽く近づけます。 ゆっくりと香りを吸い込みます。そして香炉の脇で息を吐きます。 ※香木が炭に近すぎると焦げてしまいますので、香木か炭を動かして温度を調節して下さい。 ※炭に少し灰をかぶせて温度を下げることもできます。 ※灰をかけすぎると火が消えてしまいますので気をつけて下さい。 ※炭団が燃え尽きた後は灰をかき混ぜて冷まします。 |